結論を先にまとめると...
- 一生に一度しか作ることができないので大切な記念になる
- ただし、値段の相場は1~2万円と高額
- 生活やお小遣いに余裕があれば購入を検討してもいいかも

作ったら何かメリットあるのかな?
赤ちゃんの髪の毛が伸びてきてファーストカットを迎えるころ、誰もが悩むのが赤ちゃん筆のこと。
記念に赤ちゃん筆を作るかどうか迷っている方も多いのでは?
今回の記事では、赤ちゃん筆を作ったことがない方に向けて、赤ちゃん筆を作るメリットやデメリットについてお話していきます。
目次
そもそも赤ちゃん筆を作る理由とは?
赤ちゃんの幸福を願う目的
赤ちゃん筆の歴史は古く、1000年以上昔に中国で作られていたことがわかっています。
中国の伝承では、筆を買えない貧乏な学生が自分の髪の毛で作られた赤ちゃん筆を使って官僚試験に合格したという話があります。
この話から、もともと中国では学業成就のお守りとして作られていました。
赤ちゃん筆の文化が日本で流行り始めたのは江戸時代からだといわれています。
日本では学業成就だけでなく、赤ちゃんの健康や未来の幸福などの願いも込められています。
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赤ちゃん筆っていつの時代から作られているの?その由来は?
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一生に一度の記念
赤ちゃん筆に使う髪の毛はお母さんのお腹の中にいるときに生えた毛です。
生まれる前の毛はとてもサラサラで、このような毛は2度と生えてきません。
そのため、一生に一度だけの毛として記念に筆として残しています。
将来のプレゼントとして
赤ちゃん筆は人間の髪の毛で作られているので、通常の筆と違い文字を書くのには適していないため、赤ちゃん筆はあくまで記念品やお守りとして作るものとされています。
とはいっても、何の用途もないわけではありません。
赤ちゃんが将来大きくなって、成人式や結婚式を迎えるころ、お守りとしてプレゼントすることが多くあります。
赤ちゃん筆を作るメリットとは?
大切な宝物になる
赤ちゃん筆は、お母さんのお腹にいたころの毛を使って作るものです。
記念すべき人生最初の髪の毛なので、記念に残しておけば何かの拍子に見たときに「あんな時期もあったなぁ」と思い出せることもでてくるでしょう。
また、赤ちゃん筆自体は上等な素材と伝統工芸技術を使ったものばかり。
どれも高級筆といえるものなので、高級品を所有できるということにもなります。
一生に一度しか作れない
赤ちゃんの最初の髪の毛はお母さんのお腹にいたころに生えたものです。
生まれた後に生えた髪の毛に比べると、細くて色も薄くサラサラとしています。
こんな髪の毛は今後生えてくることはないため、サラサラの赤ちゃん筆は生まれて最初の散髪で作るのがほとんど。
もしもこの機会に筆を作らなければ、今後はもう作ることはできません。
インテリアとして使うこともできる
ひと昔前までは、赤ちゃん筆というと
- 木製の筆軸
- 桐箱や塗箱に入っている
といった和風デザインのものばかり。
もちろん普段使いする筆にはなりませんし、タンスにしまっておいて使うときだけ取り出すという家庭がほとんどでした。
ですが、2010年ころに台湾でオシャレ赤ちゃん筆がブームになったことをきっかけにそれが日本に輸入され、日本でもオシャレなものが出回るようになってきました。
その結果、人気になったのがインテリア型の赤ちゃん筆です。
カラフルなクリアケースやブリザーブドフラワーを使った可愛らしいデザインが特徴で、インテリアとしても使うことができます。
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プレゼントすることもできる
赤ちゃん筆は両親が持っておくだけではありません。
出産や育児に関してお世話になった親戚に、記念品として贈ることもできます。
「そんなにたくさん髪の毛が生えるか心配」という方も安心してください。
紅筆といって、普通の赤ちゃん筆よりも少ない量の髪の毛で作れる種類の商品もあります。
通常の筆1本分の髪の毛で、紅筆であれば3本も作ることができるので贈り物にピッタリです。
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赤ちゃん筆を作るデメリット
赤ちゃん筆は高額
最安値の赤ちゃん筆であれば8,000円くらいで手に入りますが、高いものであれば5万円や10万円のものもあり、値段の幅はかなり広いです。
一般的には1~2万円が相場ではありますが、それでも市販の筆に比べると非常に高額です。
なぜそうなるのかというと、赤ちゃん筆は伝統工芸技術(熊野筆など)を身に着けた専門職人が全て手作業で作っている上、高級木材や桐箱を使っているため、人件費と材料費が高くついてしまうからなのです。
赤ちゃん筆を作る一番のネックはここにあります。
筆として使うのには向かない
市販の筆はほとんどが動物の毛を使って作られています。
馬や鹿、イタチにキツネなど多くの動物の毛がその素材となるのです。
「人間の髪の毛も動物の毛では?」
という疑問が浮かびますが、人間の髪の毛は残念ながら筆に使うには向いていません。
野生で生活する獣の毛に比べると、細くて柔らかすぎるため墨のノリが悪い上、筆先のコントロールがしづらいため、相当な上級者でなければまともに文字を書くことができないからです。
タンスの肥やしになることが多い
記念として赤ちゃん筆を作る方はとても多いのですが、作った後は特に取り出すこともなくタンスにしまいっぱなし。
となることがほとんどです。
ただ、最近はインテリア型の赤ちゃん筆も非常に増えているため、部屋に飾れるものも多くあります。
実際のところ赤ちゃん筆は作ったほうがいいの?
これはなんとも言えません。
「一生に一度」「今しか作れない」といわれると、焦ってしまいがちですが、作るかどうかは一度ゆっくり考えてみた方がいいでしょう。
もしも生活やお小遣いにあまり余裕がないのであれば、そこまで無理して作る必要はありません。
筆にお金をかけるなら、赤ちゃんの食べ物や衣服、親の健康に投資したほうがずっと有意義だからです。
記念品のためにもっと大切なものを犠牲にすることはあってはなりません。
しかし、生活に余裕があり、その上なにか記念品を残したいとお考えなら作ってみてもいいのではないかと思います。
まとめ
今回は赤ちゃん筆を作るメリットやデメリットについてお話ししました。
一生に一度の記念として、長く残せる品です。
中にはインテリアとして使うことができる赤ちゃん筆もあるため、興味をお持ちの方は一度調べてみるといいかもしれませんね。
それでは今回の記事はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました。